新NISAを始めたいんですが、
楽天・S&P500とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、
どっちに投資するかずっと悩んでいてまだ始められないんです…
今日、どっちに投資するか決めれるように詳しく解説するぞ!
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、ともに人気の投資信託です。
この記事を読めば、すぐにどっちにするか選択できて新NISAを始められる内容になっています。
ぜひ最後までお読みください。
この記事を読んで分かること
- 楽天・S&P500インデックス・ファンドとは?
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは?
- 違いやメリットデメリット
- どっちがおすすめ?
楽天・S&P500インデックス・ファンドとは
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、米国株式を対象とした楽天投信投資顧問株式会社が運用するインデックスファンドです。
S&P500指数に連動する運用で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とほぼ同じ値動きをします。
現在、楽天・S&P500インデックス・ファンドを購入できるのは、楽天証券のみです。
ひとつひとつの単語が難しすぎて、頭に入ってきません~。
専門用語を初心者にも分かるように解説しよう!
S&P500とは?
S&P500は、スタンダード・アンド・プアーズ500種指数とも呼ばれる米国の代表的な株価指数のこと。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している主要500銘柄の時価総額を加重平均し、算出しています。
米国株式の時価総額の約75%を占めているため、米国の株式市場の動向をはかる重要な指標と言えます。
つまり、米国の景気を表している指標ともいえるね。
日経平均株価とは?
日経平均株価は、日本の株式市場の代表的な指数です。
日本経済新聞社が東京証券取引所プライム市場上場銘柄から225銘柄選出し構成された平均株価のこと。
日経平均株価から、日本の景気や市場が分かります。
S&P500は米国、日経平均株価は日本の景気や市場が分かるってことじゃ。
インデックスファンドとは?
市場全体の動きを表す代表的な指数(日経平均株価やS&P500など)に連動した値動きを目指す投資信託のこと。
「インデックス」は、指標のこと。
「ファンド」は、投資信託のことじゃよ。
インデックスファンドの特徴
インデックスファンドへの投資は、短期では大きなリターンは望めませんが、長期的な積立投資に向いています。
インデックスファンドは、メリット面から投資初心者におすすめじゃ!
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国株式を対象とした三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
2024年10月現在、楽天の買付ランキング・積立設定件数ランキングともに1位の人気の銘柄で、楽天証券はもちろん、その他の証券会社でも購入することが可能です。
どっちも米国株式に投資して、S&Pに連動するように運用されてるんですね!
その通りじゃ!
どちらも人気の銘柄で、似たような値動きをするのじゃ。
2つをより詳しく比較していこう。
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のちがい
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を比較しながら、ちがいを見ていきましょう。
大前提として、楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、どちらも新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠で購入することが可能です。
ただし、前述した通り、楽天・S&P500インデックス・ファンドは、楽天証券でしか購入することができません。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
買付手数料 | なし | なし |
純資産総額 | 2819.86億円 | 51,778.59億円 |
管理費・年率 (信託報酬含む) | 0.077% | 0.09372% |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJアセットマネジメント |
設定日 | 2023/10/27 | 2018/7/3 |
ポイント還元率 | 0.028% | 0.005~0.0326% |
ファンドの仕組み
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のファンドの仕組みは同じです。
楽天・S&P500インデックス・ファンドの場合
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合
買付手数料
買付手数料とは、投資信託や株式を購入する際、証券会社に支払う手数料のこと。
買付手数料に関しては、楽天・S&P500インデックス・ファンド・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ともに無料です。
純資産総額
純資産総額とは、ファンドの大きさのことです。
例えば、投資家から集めた金額の総額が100万円だとしたら、100万円が純資産総額になります。
運用して、100万円が120万円に値上がりしたら、純資産総額は120万円になります。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
純資産総額 | 2819.86億円 | 51,778.59億円 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、51,778.59億円で、一方の楽天・S&P500インデックス・ファンドは2819.86億円と約18倍ぐらい差があります。
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、後程説明しますが、まだ運用が始まって間もない商品。
その差は縮まっては来ているので、どこまで伸びていくか今後に注目です。
純資産総額については、あとで詳しく説明するぞ!
運用管理費用(信託報酬)
運用管理費用(以降、信託報酬)とは、投資信託の運用や管理にかかる費用で、保有している期間、信託財産から差し引かれるものです。
購入しようとしている銘柄の詳細を見れば、必ず掲載されているので、簡単に把握することができます。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
信託報酬 | 0.077% | 0.09372% |
信託報酬はコストとして掛かる費用なので、低ければ低い方が良いです。
実際に差し引かれているのは、信託報酬だけではなく、
「隠れコスト」とも呼ばれている費用があるぞ!
隠れコストとは?
隠れコストとは、その他の費用・手数料として、発生するもの。
運用状況により変動するため、事前に料率や上限額を提示することができず、隠れコストなどと呼ばれることがあります。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |||
---|---|---|---|---|
期間 | 2023/10/27~2024/7/16 | 2023/4/26~2024/4/25 | ||
期中の 平均基準価格 | 11,995円 | 24,017円 | ||
信託報酬 | 0.056% | 7円 | 0.093% | 22円 |
売買委託手数料 | 0.010% | 1円 | 0.002% | 0円 |
有価証券取引税 | 0 | 0円 | 0 | 0円 |
そ の 他 費 用 | 0.007% | 1円 | 0.009% | 2円 |
計 | 0.073% | 2円 | 0.104% | 2円 |
金額は小さく感じられるが、長期で大きい金額を積み立てるのじゃから、
コストは低い方が良いに決まってるのじゃ。
設定日
設定日とは、ファンド設立日のことです。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
設定日 | 2023/10/27 | 2018/7/3 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、2018年7月3日設立で、楽天・S&P500インデックス・ファンドより運用実績があります。
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、2023年10月27日と設立間もないですが、急速に純資産総額を伸ばしている注目の銘柄です。
設立から時間が経っている方が、運用状況などを確認して判断できるから安心じゃ。
組入資産とは
組入資産とは、投資信託に組み入れられている資産のこと。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
米国株式 | 94.4% | 100% |
投資信託証券 | 2.7% | 0 |
短期金融資産等 | 2.9% | 0 |
合計 | 100.0% | 100% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、その名の通り、米国株式100%で構成されています。
対して、楽天・S&P500インデックス・ファンドは、投資信託や短期金融資産なども含まれています。
短期金融資産とは、1年以内に償還が来る有価証券や金融資産の総称じゃ!
組入上位10業種
楽天・S&P500インデックス・ファンドeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、業種区分が異なるため、比較がしにくくなっています。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 比率 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 比率 |
---|---|---|---|
情報技術 | 29.3% | ソフトウェア・サービス | 11.1% |
金融 | 12.6% | 半導体・半導体製造装置 | 10.8% |
ヘルスケア | 11.5% | テクノロジ・ハードウェア・機器 | 8.7% |
一般消費財・サービス | 9.0% | メディア・娯楽 | 7.8% |
コミュニケーション・サービス | 8.3% | 金融サービス | 7.6% |
資本財・サービス | 8.0% | 医薬品・バイオテクノ・ライフ | 7.1% |
生活必需品 | 5.7% | 資本財 | 5.6% |
エネルギー | 3.4% | 一般消費財・サービス流通・小売り | 5.4% |
公益事業 | 2.3% | ヘルスケア機器・サービス | 5.0% |
不動産 | 2.2% | エネルギー | 3.5% |
参考程度に見ておこう!
組み入れ銘柄
組入銘柄とはファンドが投資している銘柄のことです。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 比率 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 比率 |
---|---|---|---|
APPLE INC | 6.7% | APPLE INC | 6.9% |
MICROSOFT CORP | 6.2% | MICROSOFT CORP | 6.4% |
NVIDIA CORP | 5.8% | NVIDIA CORP | 6.1% |
AMAZON COM INC | 3.2% | AMAZON.COM INC | 3.3% |
iShares Core S&P 500 ETF | 2.7% | META PLATFORMS INC-CLASS A | 2.4% |
META PLATFORMS INC | 2.3% | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 1.8% |
ALPHABET INC | 1.9% | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 1.8% |
BERKSHIRE HATHAWAY INC | 1.7% | ELI LILLY & CO | 1.6% |
ALPHABET INC | 1.6% | BROADCOM INC | 1.4% |
ELI LILLY AND COMPANY | 1.5% | JPMORGAN CHASE & CO | 1.3% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、100%米国の個別株ですが、楽天・S&P500インデックス・ファンドは、組み入れ銘柄上位10位の中にiShares Core S&P 500 ETFが入っています。
ともに、米国100%のため、為替変動リスクやカントリーリスクがあります。
ETFについては次の章で詳しく説明しよう!
ETFとは?
ETFとは、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。
特定の指標(日経平均株価や東証株価指数など)に連動するように運用されています。
組入銘柄数
組入銘柄とは、投資信託のファンドに組み入れられている株式や債券などのことです。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
組入銘柄数 | 504 | 503 |
組入銘柄数は、楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)どちらもほぼ同じです。
年率(リターン)
年率(リターン)とは、指定期間の運用におけるファンド収益率を年率換算した値です。
数値が高いほど効率的に運用できていると判断します。
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | |
---|---|---|
6ヶ月 | 11.6% | 11.67% |
1年 | なし | 31.56% |
3年 | ‐ | 21.86% |
5年 | ‐ | 23.46% |
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、まだ6ヶ月分の実績しか出ていませんが、この6ヶ月だけで見ると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と年率は変わりません。
保有時のポイント還元率
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 松井証券 | |
---|---|---|---|---|---|
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 0.028% | 購入不可 | 購入不可 | 購入不可 | 購入不可 |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | なし | 0.0326% | 0.03% | 0.005% | 0.0326% |
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、楽天証券でしか購入することができず、投信残高ポイントプログラムによって、保有しているだけで0.028%ポイントが貯まります。
対して、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、色々な証券会社で購入することができ、ポイントも0.005%~0.0326%付与されます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資するなら、
SBI証券か松井証券がポイント還元率が高いのでおすすめじゃ!
投資する商品を選ぶポイント
投資する商品を選ぶポイントは、ずばり3つです。
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、どちらもインデックスファンドです。
どっちにするか迷ったときは、ファンドの規模(純資産総額)と信託報酬を確認しましょう。
復習じゃ。
純資産総額は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が断然大きかったじゃろ?
はい!
でも、信託報酬は、楽天・S&P500インデックス・ファンドの方が低かったです。
実際、この2つはどっちを選んでも問題ないので、
それぞれメリット・デメリットを教えよう!
楽天・S&P500インデックス・ファンドのメリットとデメリット
メリット
楽天・S&P500インデックス・ファンドの最大の魅力は、運用コストが低いという点です。
デメリット
逆に最大のデメリットとなるのが、設立して間もない銘柄ということ。
ただ、短期間で純資産総額を伸ばしてきているので、今後期待はできます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のメリットとデメリット
メリット
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、純資産総額(ファンドの規模)が大きく、運用コストも比較的低いことがメリットです。
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、楽天証券でしか購入できませんが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、楽天証券はもちろん、様々な証券会社で購入できます。
デメリット
デメリットは、楽天証券で積み立てた場合、ポイント対象外となってしまうこと。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てる場合は、別の証券会社も視野に入れて検討してください。
次は、どんな人が楽天・S&P500インデックス・ファンドの方がいいか、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方がいいか教えよう!
楽天・S&P500インデックス・ファンドがおすすめの人
楽天証券をすでに利用している人は、ポイントも貯まる楽天・S&P500インデックス・ファンドがおすすめ!
楽天証券は、楽天カードと楽天キャッシュを組み合わせることにより、月15万円まで積み立てることができます。
-
【楽天証券】新NISAの始め方・買い方をわかりやすく徹底解説
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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめの人
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、楽天・S&P500インデックス・ファンドよりも、長い運用実績がありファンドの規模(純資産総額)も大きく、より安全な運用をしていると言えます。
現に、楽天証券ですらeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、買付ランキング・積立設定件数ランキングともに1位の銘柄です(2024年9月)
悩んで始められないときは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に決めるのもひとつです。
-
【新NISA】おすすめのネット証券会社を徹底比較!
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まとめ
では、今回も、おさらいじゃ!
今回は、「楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)どっちがおすすめ?」について、その共通点や違いを通してお話してきました。
どちらも同じS&P500の指数に連動するように運用されているので、同じような成果が上げられる銘柄です。
これから証券口座を開設される方は、今回の記事をよく読み、自分に合う方をお選びください。
よくある質問
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のよくある質問をまとめました。
S&P 500のデメリットは何ですか?
S&P500は、スタンダード・アンド・プアーズ500種指数とも呼ばれる米国の代表的な株価指数のこと。
米国に一国に投資し、米国市場全体の動きを反映しているため、カントリーリスクや為替変動リスクがあります。
S&Pのメリットは何ですか?
米国市場の時価総額80%を占めていて、うなぎ上りの米国の経済上昇の恩恵を受けれる点です。
また、インデックスファンドのため、一本で分散投資ができ、運用コストが比較的低く、値動きが分かりやすいため、初心者にもおすすめです。
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)両方買うのはどうですか?
どちらも米国一国に一点集中しているため、米国の経済が上昇している場合は両方買っていても問題ないですが、米国の経済が下降した場合は、損害をもろに受けてしまいます。
そのため、両方買う必要はありません。
両方買うぐらいであれば、別の銘柄に投資した方が良いと言えます。
S&P500の10年リターンはどれぐらいですか?
直近10年のS&P500のリターンは、年率約14.7%です。
ただし、過去10年のリターンを数値にしたもので、今後も同じように上昇するかはわかりません。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は分配金はでますか?
分配金は出ません。
目論見書に記載があるように、分配金は、原則として信託財産の成長に充てられるため、出ないようにされています。
その方が効率よく運用できるからです。